俵口小学校で出される宿題

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最近、大阪では小学校ではほとんど宿題を出さないという学校も増えてきました。
しかし、学校で宿題が出されないと、塾に通っていない子どもの学習量は非常に少なくなります

原因の1つに、中学受験を控える子どもへの配慮があるのではないかと、私は思っております。
中受生を教えていたことがある経験からすると、小学4年生ですら、大量の宿題、しかもかなり難易度の高い問題をさせます。7時に塾が終わり、家に帰り、食事を取り、風呂に入り、10時から宿題を始めようものなら、完成するのに12時すぎることなど当たり前です。両親がつきっきりで、深夜遅くまで塾の宿題に奮闘するというのは、少なくとも私の塾では当たり前でした。そうなっていると、学校の宿題はできません。逆に言うと、中受用の塾の宿題を優先するために、学校の宿題はやらないという場合ももしかするとあるかもしれません。
10年以上前に、とある中学受験塾で、「学校の勉強などするな、塾の勉強しなさい」と言われたとニュースで問題になったことがあります。気持ちとしては、とてもよく分かります。塾としては、受験校合格のために、難度の高い膨大な問題を消化させなければならないわけですから。
そうした状況の中、小学校側が受験を控える小学生のために、宿題を減らす、あるいはなくすという処置をせざるえなくなる場合があるのではないかと思ったりします。

現在、俵口小学校に通う生徒を抱えておりますが,子どもたちに聞くと、小5から宿題が増えたと言います。なんでも、先生によると、中学校に上がったときに困らないようにと、宿題を多めに出しているというのです。
私は、これを聞いて、俵口小学校は立派な先生がいるいい学校だなあと感じました。
学校教育では、子どもたちの将来をつねに考えていく必要があります。あえていえば、塾は違います。

大阪でとある進学塾から進学校に進んだ生徒は、ほとんど落ちこぼれているという噂がまことしやかに流れていますが、私は長年大手塾で塾講師をやってきて、それはある程度正しいのではないかと思っています。なぜなら、本質的に考えさえる学習は時間と手間暇がかかります。手間がかかる割に、結果が出るのに時間がかかりますから、親御さんからの評価も受けにくいでしょう。しかし、そうではなくてエッセンスやテクニックを徹底的に詰め込めば、それなりに成績は上がり、親御さんや子どもたちは喜びます。じゃあ、それで、高校の勉強は大丈夫かというと、これまで塾の教師に“エッセンス”ばかり教えてもらっており、難解な高校の勉強を自分で考え、解決していく練習がされていないために、高校ではついていけなくなる可能性が高くなるのです。
しかし、学校教育は違います。子どもたちが中学校に入っても困らないように、社会に出ても困らないようにと、社会的なルールや学習方法などを教えるのが公教育というものではないでしょうか。当たり前なのですが、むずかしいところであると思います。
はなゼミは、俵口小学校の通学路沿いにあるので、小学生がたくさん通りますが、あいさつもしっかりできる立派な子どもがとても多いです。これも、俵口小の先生方の普段からの教育のたまものなのでしょう。子どもたちを見ていると、そう感じます。


はなゼミの夏期講習会2011 特徴《6》 せっかくの夏休みなので、何かつくろう!

せっかくの夏休み、この自由時間を使って、勉強することも大事ですが、思い出に残ることもしたいと思っています。

1.世界にひとつのやきものを作ろう!

焼き物の今昔を知ることで歴史と日々の暮らしのつながりを感じることができます。

土をさわってこねること、かたちをつくっていくこと

彩ることなどをとおしてものづくりのたのしさを感じることができます。

大阪芸大で陶芸を学んだ方と、陶芸家を両親に持ち土にふれて育った方、2人の女性講師を迎えます。

2.手作りスライムで、スライム時計をつくる!

好きな色でスライムをつくります。さらに、砂時計のようなスライム時計をつくるのです。

鮮やかなスライムがトローリトローリをたれて、時間を計ることができます。自分のスライム時計で時間を計ってドリルを解くのもおもしろいかも。

 

これらの夏休み企画は、講習会参加の生徒向けになりますので、企画のみの参加はできません。材料費等は別途いただきます。

また、諸事情により、企画が変更する場合もございますが、なにとぞご了承頂いますよう、よろしくお願いいたします。


パターン化した算数でなく、読解力をつける算数を

Compound of two small stellated dodecahedra
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小学生の頃は、算数が苦手ではなかったのに、中学に入るといきなりできなくなる生徒がいます。

さまざまな理由がありますが、大きな理由の1つに読解力がないということがあります。読解力がないのに、なぜ小学校の算数ができたのか、それはパターンを覚えてしまっているからなのです。

実は、小学校の時に、文章題を1つひとつ考えながら解くことをせずに、パターン化して覚えることによって、計算の意味や文章の意味などを考えずにやってしまい、結局、中学校に上がったときにつまづいてしまうのです。こうした弊害を乗り越えるためには、小5くらいになったら、パターン化して問題を解くクセを止めさせなければなりません。数を解かせる、すばやく解かせるといった学習方法を止めさせ、きちっと問題を考えさせなければなりません。

私は、遅くても小5、早くて小4からきちっと文章を読まないと解けない文章題をさせます。算数が得意だという生徒であっても、はじめはほとんどの生徒が間違います。
下の問題は、小学4年生の和・差・積の文章題です。小学生をお持ちのお子さまがおられたら、ぜひさせてみてください。解答は、この記事の一番下にあります。

読解力がないと解けない文章題(小4レベル)

私の経験では、上記の問題は、小6でもけっこう間違う子がいます。間違わなくても、「うわ、むずかしい」と言ったりします。なぜでしょうか。
たとえば、

花子さんは1コ110円のりんごを、25円引きで4コ買って、家から持ってきた150円の買いものぶくろに入れました。花子さんはいくらはらいましたか

答えは、

(110-25)×4=340円

ですが、きっちりと読まないと、あるいは文の意味を理解していないと、買い物袋700円を計算の中に入れてしまったりします。そして、きっちり読まないといけない=むずかしいと感じるんですね。それは、頭の中で、文章題をパターン化してしまっているからです。ちゃんと読むクセがついていれば、むずかしいはずはありません。

子どもが文章題を解いていると、「かけるの?」「わるの?」と聞いてくることがよくあります。その質問は本来おかしいのです。かければ解けるとか、われば解けるのではなく、文章の意味が分かれば、おのずと解き方が分かるようにならなければなりません。

もちろん、基本的な計算パターンは覚えるくらいまで練習する必要があります。しかし、それ以上繰り返しても、意味がないだけでなく、子どもが本来持っている考える力を発揮できなくしてしまうという弊害があります。ただ、同じパターンの問題を繰り返しても、力はつきません。そうではなく、しっかり文章を読み、理解した上で、計算が出てくるようにならないと本質的な学力など身につかないのです。

現在、はなゼミでは、小5から「きちっと文章を読まないと解けない文章題」を少しづつとり組み始めています。夏期講習会で、基礎的な力を確立した後、小4生にも「きちっと文章」を読んで解く練習をさせたいと思っています。

【解答】読解力がないと解けない文章題(小4レベル)


地に足ついてがんばっていれば、いつかいいことがある!

Leigh Farmland
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昨年、とてもうれしい出会いがありました。

授業が終わり、片付け掃除をしたあと、終電の地下鉄に乗り席に着くと、向かいに座っていた金髪の若い女の子が、私の方にほほえみながら向かってきたのです。

私にほほえむ女の子なんて、教え子しかないと思ってよく顔を見ると、思い出しました。Aさんなんです! 私は、自慢にはなりませんが、記憶力はとても悪い方です。しかし、不思議ですね。教え子のことはほんとうによく覚えています。

このブログにも何人かの教え子の話を書いていますが、優等生ばかりですよね。それは、優等生が好きだからではありません。勉強がそこそこできる子は高校、大学と進むにつれ、希望も現実化し、「あっ、先生に会いに行こう」なんて思ってくれることも多いのですが、あまり勉強ができない子はやはり自信もないので、なかなか会いに来てくれないのです。だから、卒業後、会うこともあまりありません。

Aさんは、中学生の頃はまったくといっていいほど勉強ができませんでした。一生懸命教えました。こんなに教えてるのになんでやとイライラしたこともありました。だから、できの悪い子ほどよく覚えているのです。そして、大好きなんですね。

頭を金髪にしたAさんと会うのは、まさに中学卒業以来です。高校は、大阪の下の方の公立に進学。彼女が言うには、がんばって卒業して、就職したものの、体をこわしてしまい、1年間病院生活。会社には、その間も籍があり、社長からは復帰を願われていたのだけれど、これ以上迷惑をかけたらいけないということで、退社。現在、「人に言えないバイト」とをしているといってました。

彼女は、中学生の頃の話をついこの間の話のように話してくれました。

なにしろ、彼女は良い子なんだけれど、勉強が本当にできませんでした。学校の先生が、進路指導で

『「○○高校なんて、合格できない。万一、入れても、ついていけない」と厳しくいわれた。悔しかった。だから、高校では卒業はしようとがんばった』

いってくれました。僕は、塾の進路指導で、

「君は、がんばればやれる子だと思う。でも、人に流されるタイプだから、無理してでも少しでも良い高校に入って中でがんばるべきだ」

とはげましていた高校でした。彼女は、そのことを話してくれました。よく覚えてくれていたのです。教師冥利に尽きるというのは、まさにこのことだと思います。当時の彼女の担任のいうとおりの高校に行っていれば、努力もせず、楽な方に流されていったと思います。努力したからこそ、卒業ができ、この就職難といわれる時代に、就職までできたのですから。

彼女は、病気して退社したことを本当に悔しがっていました。しかし、今は夢があるので、その夢に向かってバイトしているといってました。とてもうれしかったです。ぜひぜひ、夢をかなえてほしいなと思っています。


マンガやドラマに出てくるような秀才

On the banks of the Genesee
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先日、大学に合格したという教え子からメールをもらいました。

5年ほど前に中学生だった彼女を教えていたのですが、まさに「マンガやドラマに出てくるような秀才」でした。

授業中も背筋をピンと伸ばし、ひたすらメモを取る姿は、それは凄いものがありました。一度、彼女の使っていた学校の教科書を見たことがあったのですが、余白には、細かい字でメモがびっしり! 先生の話もメモしているのでしょうけれど、話を聞きながら、思いついたことなどもメモしているのだと思います。彼女の同級生によると、テストの問題用紙なども、余白にいろいろ書き込んでいると言っていましたから、それは凄い勉強家でした。

彼女は、授業中でもそんな感じでしたから、我々教師がおもしろい話をして、他の子を笑わしていても、まったくクスリとも笑わないんですね。しかし、クールに、あるいは斜に構えているのではなく、それも勉強だと思っているんでないかと言うくらい、真剣に何でも聞いてくれました。彼女を教えている講師は、私も含め、授業を終えて教務室に帰ると、「今日は彼女を笑わせることができたか」というのを競い合っていたくらいです。

そんな彼女は、府立天王寺高校に合格しました。で、この春、京都大学文学部に合格したそうです。天王寺高校では、毎年1割以上の生徒が京大に進学しますから、彼女もそのうちの1人になったわけですね。僕の授業については、「楽しくてよく覚えています」と書いてくれ、なんだかホッとしました。

さて、この春も、何人か天王寺高校に進学したのですが、そのうちの1人が、やはり「マンガやドラマに出てくるような秀才」でした。昨年まで、月に200人ほどの生徒を教えていましたが、数年に一度、こうした秀才と巡り会うことができます。今、1年生としてがんばってくれていると思いますが、3年後の彼女がとても楽しみです。

 


将来のお話~~正社員と契約社員、アルバイト

モチベーションを上げるために、いろいろな話しを子どもたちにします。

今まで教室長をしてきた教室でも、高校生活の話しや大学の話し、就職の話しなどをしてきました。小学5年生くらいになってくると、子どもたちもかなり頭がはっきりしてくるので、こうした話しに耳を傾けてくれます。

『毎日新聞』(11年6月17日付け)の夕刊の1面に「子ども白書 既婚率 年収300万円境に差」という記事がありました。20代~30代の男女の8割以上が結婚を希望しているが、現実には、男性で半数、女性で7割ほどにとどまっているというものです。その1つの原因として、年収および就労形態、つまり正社員、非正規雇用、無職などが上げられるというものです。

上のグラフ(クリックで拡大)は、年収別の結婚している割合(男性)です。
20代前半では、年収400万以上になると結婚する割合がおよそ1/4で一定になりますが、300万円以下だと1割くらいの人しか結婚していません。
これが30代前半では年収400万円以上になると6、7割の人が結婚しているのに対し、200万くらいの人は、1/3しか結婚していません

2つめのグラフ(クリックで拡大)は就労形態別での結婚している割合(男性)です。
20年ほど前までは、年功序列・終身雇用が当たり前で、男性の多くは正社員として働いていました。しかし、今は違います。なかなか正社員になれない時代であり、また正社員になれたとしても、年功序列ではないので、給与が上がるとは限りませんし、終身雇用もかなり崩壊しているので、先行きが不安な時代です。
そんな中、30代前半の正社員では6割くらいが結婚しているのにかかわらず、契約・派遣社員などでは3割ほどになっています
私は、20年の塾講師歴の中で、本当にたくさんの子どもたちを見てきました。また同時に、新卒で塾講師になってくる若い人もたくさん見てきました。そうした中で、とても不安であり、子どもたちに指導する際にいつも頭にあるのが、
生きる力を持て! 自分で考え、自分で行動せよ! 自律的に動け!
ということです。
線の細い子も増えてきました。社会の懐が広いと、個性豊かな若い人たちがどんどん社会に出て行けるのですが、不景気になり社会の懐が狭くなると、やはり「無難」な人しか雇わない会社も増えるでしょう。
だから、子どもたちには、勉強ができることは当然大切ですが、課外活動をしっかりすることも大切ですし、様々な人とのコミュニケーションの力も身につけ、楽しい気持ちや悔しい思い、悲しい気持ちなどを繰り返していきながら、未来に向かってしっかりと生き抜く力を、今、つけて欲しいと思っています。


はなゼミの夏期講習会2011 特徴《5》 がっつり復習のカリキュラム 

Morning Pages: Coffee pot spits heat
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はなゼミの夏期講習会は、がっつり復習をメインとしたカリキュラムです。

全学年の内容、あるいは1学期の内容がきちんと固まっていない状態で、先取りして2学期内容の学習をしたところで、定着するはずはありません。はなゼミでは、全学年(あるいはそれ以前)や1学期の内容をしっかりと学習してもらいます。そして、応用問題へとステップアップします。

だから、安心して授業を受けていただくことができるのです。

 

 


はなゼミの夏期講習会2011 特徴《4》 振り替え補習 

Bird
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はなゼミでは、部活や課外活動を応援します!

だから、遠征や大会なので、どうしても授業が受けられない生徒のために、振り替え補習の時間を用意しています。この時間で、できなかった授業の補習を受けてもらえます。もちろん、病気などでどうしても授業にこれない場合にも振り替え補習を受けてもらえますが、病気はできる限りしないよう、規則正しい生活、規則正しい食事など、心がけてくださいね。

夏休み、思いっきり遊び、思いっきりクラブも、そして思いっきり勉強しよう!!!


正しいまちがい直しの方法

Peers
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子どもを見ていると、低学年は仕方ないとしても、中学生になっても、間違いを指摘したとたんに消そうとする子どもがいます。

しかし、それはとてももったいないことです。間違いは恥ずかしいことではなく、自分のどこがどう間違っているかをみるための大切な材料だからです。常日頃、子どもたちには、

「どんどん、間違えたらいい。そして、どこがどう間違えたかを確認しなさい。でも、何度も同じところを間違うのはダメ」

と言っています。間違えたら良いんです。それが若さの特権なんですから。でも、同じ間違いを何度も繰り返すのはやはり良くないですね。

だから、ノートの書き方、返却された答案のやり直しは、

◎間違いは絶対に消さない

(計算の筆算や解くときに使ったメモも同じく消さない)

◎やりなおしは別のところに書く

(間違えたところの上から書く子もいますが、せっかくの間違いが見えません)

◎わかりやすいように色ペンで書き直す

(黒だけでは見にくいし、色々な色ペンで書いた方が見やすい)

もう一度、言います!

間違いはけっして恥ずかしくない。それは次に間違わないための一歩!


ドラッカーの『マネジメント』から教育を見る

Magenta Rising
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『毎日新聞』(6月7日付)の余録に、ドラッカーのマネジメントについて引用されている部分がありました。

引用されているのは、『マネジメント』の一節で、次の文です。

アメとムチによるマネジメントはもはや有効ではない。……マネジメントの手に、もはやムチはない。アメさえ人を動かす誘因となりえなくなった

私自身は、ドラッカーについては、何年か前から、一度よんでみたいと思っているのですが、まだ手をつけていません。しかし、この一節はとても気に入りました。
マネジメントとは、英語そのままでは管理、経営と訳されますが、そこから、目標、そして目的を達成するために手を打っていくことと解されます。ドラッカーのこの一節がまさに文字通りであれば、目標を達成するためにはムチはもはや有効ではないし、アメさえ人を動かせなくなったということでしょう。
これは、まさにはなゼミがめざす教育のあり方そのものです。
教師の中には、できなければ子供を怒るというスタイルと取っておられる方がたくさんいます。しかし、ドラッカーの言葉を借りると、もやは教育においてもムチはなく、アメすら子供を動かす原動力になり得ないと言うことでしょう。
では、何が子供を動かすのか。
子どもを動かすのは、私は、夢と希望であると思います。
夢と持つ子どもは、その夢に安心して突き進めるよう、教師がバックアップに回るし、夢がない子どもには夢を持たせる授業を展開し、さらに「わたしにも、ぼくにもやればできるんだ」「勉強って、けっこう楽しい」と希望を持たせるということではないかと思うのです。
はなゼミでは、コーチングの技術で子どもたちの指導に当たります。まさに、ドラッカーのマネジメントそのものではないかと思うのです。