【シリーズ教科書改訂4】小学校教科書はどうなったか


中学校の教科書は、2012年に教科書改訂が完了いたしますが、小学校では、今年2011年に改訂がおこなわれ、すでに小学生をお持ちのご家庭では「厚くなった」教科書をお持ちのことと思います。
算数で33%ほど内容が増え、理科では37%もの内容が増えております。
さて、理科と社会に関しては、ほぼ同じ内容を中学校で繰り返しますので、割愛させていただきますが、「積み上げ」の教科として算数のことを書かせていただきます。
算数はかなりの分量になりました。では何がどう増えたのでしょうか。
基本的には、小6以外は、これまで上の学年で習っていたものが下りてくる形になっています。従いまして、保護者の方が見られても、「厚さ以外に変化がない」と思われているかもしれません。しかし、習う学年が1~2年下がるというのは、子どもたちにとっては大変なことです。
とりわけ、小学生では、成長著しいですが、逆に言うと、1年の差はとても大きいものがあります。理解力などを取ってみても、いままで5年生が理解していたものを4年生に理解させるとなると、じっくりと時間をかけ、演習量もそれなりに取っていく必要が生じてきます
しかし、実際には、学校での学習時間が増えたとはいえ、教科書の増加ほどではなく、小学生であっても(中学受験しなくても)しっかりと家庭学習をしていく必要があります。
また、これまで小6でやっていた内容のかなりの部分が小5へ回されたことにより、小6では様々な新しい内容が付け加えられております。これまた、きちんと理解していくためには、学校の授業をちゃんと聞くことにくわえて、ご家庭でのさらなる学習が不可欠となります。
家庭学習のコツとしては、復習をしっかりとおこなうことにつきます。まず、第1に学校で習ったことをしっかり理解しているか確認すること、第2に、学校でやった演習などで間違えたところをもう一度やり直すこと、さらに余裕があれば、問題集を1冊買って演習量をふやすことができれば合格ではないでしょうか。このとき、問題集は解説がちゃんと載っていて、自分で勉強できるものにしてください。○だった×だった、ではまったく意味がありません。なぜ、×なのか、あるいはなぜ正解したのかというのが、大切な勉強になります。
また、予習ですが、習い事などで忙しいようであればさほど重視する必要はありません。大事なことは、習ったことをきちんと理解していくという作業になります。もし、「いや、予習もさせたい」ということであれば、国語の予習をさせてください。《1》教科書の音読をする、《2》新しく出てきた漢字や言葉を調べる、この2点で充分だと思います。もちろん、予習に手間をとって、復習ができないなんてことは絶対に避けなければなりません。
また、はなまるゼミナールでは、算数・国語は週に2回づつおこないます。1週間に2回づつ授業することにより、少しづつ確実に理解できるようにしております。基礎をしっかりと固めた上で、さらに、中学や高校へ進学したときのことを考えて、応用を加えております。
小学校の授業でちょっとつまづいているという方は、是非一度お越しください。1週間の体験授業でおわかりいただけるのではないかと思っております。


【シリーズ教科書改訂3】授業時間の変化

 

 

2012年から、それまでのゆとり教育を脱して、大幅に教科書のページ数が増え、内容が拡大されることをお伝えしました。
では、授業時間はどう変化するのでしょうか。

これまで、ゆとり教育の中で重視されてきた「総合」の時間はかなり削られ、主要5科を含め教科授業の時間は大きく増えます。

上記の表は、5教科の3年間の授業時間数の変化です。英語と理科が1・3倍、数学と社会は1・2倍、国語は1・1倍へと授業時間が増えることになります。

しかし、先の記事に書いたように、教科書のページ数の増加の割合よりも少ないことに注意を払う必要があります。つまり、それは授業スピードが増加することを示しています。

ただ、下のグラフ(クリックで拡大します)にあるように、これまでは、中1で560時間おこなっていた5科授業を、中3では480時間と学年が上がるに従って減らしてきたのですが、今回の指導要領改訂では、中1で630時間、中3では665時間と、学年が上がると授業時間を増やしています。学年が上がるに従い、内容は当然深くなるわけですから、時間がかかって当然ですので、こうした時間配分は正当なものではないかと思います。しかし、それでも1回の授業における内容がこれまでより多くなることは言うまでもないですし、これから中学生は「学年が上がれば学校での勉強時間が増える」ことを意識しておかなければならないと思います。

このように、教科書のページ数や内容の増加ほどではありませんが、授業時間数も増加します。

しかし、注意すべきは、教科書の内容が増え、授業時間数が増えたからといって、子どもの学力が自動的に上がることはありません。当然、子ども自身がしっかりと学校の授業を聞いて、きちんと復習していかなければ、まったく意味がないのです。むしろ、それどころか、1回の授業で学ぶ内容が濃くなるということは、それだけ「勉強する子」と「勉強しない子」との差が拡大することになります。

また、先にも書きましたが、差が広がるスピードが早くなることも注意すべきです。あっという間に、差が広がり、どうしようもなくなったということがないよう、細心の注意が必要です。
まとめると、

《1》 教科の内容、学習時間が大幅に増える

《2》 内容が深まった分の学習を、学校外でおこなう必要がある

《3》 量が増えスピードが速くなる分、しっかり勉強しないと、あっという間についていけなくなる

現在、小6と中1のお子さまの保護者の方々には、ぜひお子さまの学習状況をしっかりと観察していただきますようお願いいたします。

 

 


【シリーズ教科書改訂2】教科書のページ数の大幅増!

2009年から、数学と理科をメインにして、少しづつ教科書内容が変わっておりました。小学校では、2011年に教科書改訂は完了いたしましたが、中学では来年2012年に教科書の全面改定がおこなわれます。

この改訂は、とても大きなものです。2002年に始まった「ゆとり教育」を大きくひっくり返すものであり、油断をしていると大変なことになります。

 

(1)教科書の全面改定

まず、特徴的なのが、教科書が大幅に変更されることです。保護者の皆様には、お子さまの教科書を見られて、こんなことを感じたことはなかったでしょうか。

「教科書がうすいなあ」「なんだか、字が少なく、絵ばかり」「内容が中途半端じゃないの」

こうしたことが一気に打ち消されます。具体的には、5教科の教科書は2006年の時と比べて、平均で1.3倍のページ数になります。

上記のグラフ(クリックしていただくと大きくなります)は、現行教科書と来年からの教科書のページ数の変化です。どの教科も、来年からかなりのボリュームに増えることが分かると思います。とりわけ、国語と数学、理科のページ数がかなり増えているというのが一目瞭然ではないでしょうか。

英語と社会は、1.2倍の増加、数学は1.3倍、国語と理科は1.4倍に増加します。さらに、数学と理科に関しては、演習問題も大幅に増え、数学は1.3倍に、理科は1.8倍に増加します。

このように、内容、演習問題ともに、大幅に増えるということは、子どもたちの学習時間も当然増えることになります。しかし、注意すべきは、授業時間も相応に増えるということはありません。1日6限授業が、8限になったり、9限になったりすることはあり得ないからです。

そうなってくると、内容の高度化と増加、演習問題の増加に伴った学習をどのようにしていけば良いのか。これがとても大切になります。

これまでは、学校の先生の話をしっかり聞いていることでやれたことでも、授業時間が増えていないのに、授業内容がふえることで、学校での授業が「ていねいな授業」→「おおざっぱな授業」へ変わる可能性があります。いずれにせよ、学校での学習時間が、教科書内容の増加ほどに増えなければ、その足りない分をどこかで学習する必要があります。家庭学習を大きく見直さなければなりません。

さらに、今回の指導要領の変更は、これまでの教科書内容の変化と全く異なることがあります。それは、「下限規定」です。

これまでの指導要領では、授業内容の「上限規定」が定められていました。何かというと、これ以上は教えてはならないという「上限」が定められていたのです。したがって、学校では基本を学習し、塾では応用を学習するという「役割分担」のような関係がありました。しかし、今回の指導要領では、最低これだけは教えなさいという「下限」が定められ、それ以上のことを教えてもいいというようになったのです。このことで、教科書は、「下限」+多くの応用を教科書に載せ、ページ数が大幅増となっているのです。

では、学校の授業はどうなるのでしょうか。

私は、ここに大変危惧いたします。文部科学省が指定する「下限」を守り、応用を飛ばす学校がどれほど存在するのでしょうか。教科書に載っていれば、とりあえず「全部」学習しようとするのではないでしょうか? 入試も気になります。教科書に載っているのであれば、入試問題に載せてもいいことになります。すると、学校で規定された「下限」しか勉強していなければ、入試問題ができないことになります。
こう考えると、中学校は、教科書に載っている内容は、ていねいさはともかく、ひととおりやろうとするでしょう。そして、そうなれば、本当に授業が間に合わなくなります。すると、ゆっくりにしか理解できない子どもはどうなるでしょうか。置いてけぼりになる可能性が大きくあると、私は大変危惧します。

(2)教える側から見るとどうか

大幅に授業内容が増加するわけですが、教える側からするとどうかということがあります。

このように、これまでの2割増しや3割増しの内容を教えようとすると、教え方がかなりこなれていないと「わかりにくい」説明、「下手な」説明になってしまいます。とりわけ、注意すべきは20代の若い先生です。自身もゆとり教育下で育ってきた先生であれば、今回の大幅増の内容は、実は今まで「教えたことがない」のみならず「習ったこともない」可能性が出てきます。

ただでさえ、生徒からすると、勉強の内容が増え難しくなり、大変な上に、先生の説明もこなれていないというのであれば、本当に大変です。実際、こなれた解説をするためには、やはり研究し、試行錯誤しなければなりません。今後数年間、先生たちの試行錯誤が繰り返されることになります。

したがって、こうした意味においても、学校外での学習がかなり重要になってきます。


【シリーズ教科書改訂1】2012年、中学教科書が大きく変わります!

2008年から、教科書改訂の移行措置が続けられてきましたが、中学教科書は来年2012年に大きく変わります。ちなみに、小学教科書は、今年2011年に大きな変更を伴いました。

さて、今回の大幅変更には、どういう狙いがあるのでしょうか。

この変更には、昨今問題になっている学力低下問題がとても大きく作用しています。とりわけ、政府・文部省が問題にしているのが、国語、数学と理科です。

世界の先進34カ国が、自国の15才の生徒を対象に実施しているテスト=PISAで、日本の生徒の成績が調査するたびに下がってきているのが明らかになったのです。第1回(2000年)の調査で、数学的リテラシー第1位(先進34カ国中)、科学的リテラシー第2位、読解力第8位だったものが、第2回(2003年)調査では、数学的リテラシー6位、科学的リテラシー2位、読解力14位に順位を落とし、第3回(2006年)調査では数学的リテラシー10位、科学的リテラシー6位、読解力15位と3年連続、成績が悪くなったのです。

このことは、国土が狭く、資源が少ないが、技術大国としてこれまでやってきた歴史を揺るがすものとして受け止められたのです。とりわけ、理数教科の下落は将来の技術者育成という意味でもたいへんなマイナス面です。

読解力がたいへん低いにも関わらず、2008年からの移行措置では数学と理科の大幅な内容増というのはこうした背景の結果です。

そして、2012年には、新指導要領下の本格的な授業がスタートします。来年から、国語、数学、理科の教科書は大幅に内容が増えます。どの子どもにも、かなりの負担がかかることはいうまでもありません。負担が増えるだけならまだいいのですが、ついていけなくなる子どもが増えるついて行けなくなるまでのスピードが加速するなど、気がつけばあっという間に周りの子どもと比べ差が広がっていたなんて事があるかもしれません。たいへん危惧するところです。

すでに、小学校では新指導要領下で、「脱ゆとり」のカリキュラムが始まっていますが、学校での内容が濃くなるに従って、「授業をきちんと聞く」だけではついて行けなくなってきます。学校以外での学習が必要となってきます。

次からは、どのように変わっていくのか、具体的に明らかにしていきます。


塾に遅刻する子、サボる子

Fourth-graders attending class
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研鑽の一環として、多くの教師や塾経営者のメールマガジンを購読しています。いろいろと工夫をされていたり、いろいろなご苦労を読むと本当に勉強になります。

さて、ある個人塾の先生のメールマガジンで、ここ数年、生徒の様子が変わってきたというのがありました。

あいさつはしないし、遅刻を平気でしてくる、授業中でも“休み時間のように”大騒ぎする、休み時間になるとコンビニに出て行き授業が始まるのも気にせず食べ始める、、、

これが事実なら、本当に大変なことです。
そして、この先生はこの原因を「ゆとり教育と平成不況」「競争がない、叱らない、自由放任」にあると見ておられます。
これだけでは、言葉の羅列だけなので、正確な意味は分かりませんが、私はこうした立場はとりません。
「なぜ、子どもたちが平気で遅刻するのか」「なぜ、授業中大騒ぎするのか」「なぜ、休み時間に教室から抜け出すのか」「なぜ、帰ってきて授業に入れないのか」を、外部に原因を見いだすのではなく、内部つまり塾=自分に原因を見いださないと根本的に解決しないと考えるからです。
私は、学生時代に塾講師をはじめてもうかれこれ20年以上やっております。ここ10年くらいは、遅刻や無断欠席しても、怒ることをあまりしなくなりました。なぜなら、子どもたちが塾で勉強することに意味を見いだし、授業を受けて自分の役に立つと思えば、遅刻や無断欠席などしないんです。「この先生の授業を聞き逃したら、もったいない!」と思わせる授業をすれば、よっぽど出ない限り休みません。むしろ、こちらが「体調大丈夫? 休んだ方がいいんじゃない?」と言わなければならなくなります。
つまり、塾側が子どもたちに本当にいいものを提供していれば、子どもたちは注意しなくても進んで塾に来るようになるのです。
はなまるゼミナールでは、1コマ55分という短い時間で区切りおこなっています。他塾から移ってきた小学生などは、この55分という時間がとても短く感じるらしく、いつも「ええ~、もう終わりなん! もうちょっとやろうよ」って言ってくれます。もちろん、塾の初めての子にとっては55分は学校の授業より長いはずですが、学校より短いと言ってくれます。
時間というのは不思議なもので、面白ければ早く過ぎるし、面白くなければひたすら長いんですね。
塾の授業が面白ければ、子どもたちはどんどん勉強してくれます、どんどん勉強すれば成績も良くなり気分もいい、するとますます勉強するようになるといういい循環が生まれます。
すると、塾に対する信頼が生まれ、帰属意識が芽生えてきます。いい塾には、熱心なファンになる生徒がいます。あいさつや礼儀なども、こうしたところから生まれてくるのではないでしょうか。もちろん、あいさつや礼儀を教えるということも大切ですが、塾やその塾の先生にそうしようと思う気持ちはもっと大切です。自分が、その塾の一員であることを誇れる子どもは、自然と塾やその先生に「あいさつや礼儀」が守っていけるのではないかと考えます。

子どもたちの学習姿勢や挨拶や礼儀などは、まさに塾や教師を表す「鏡」ではないかと思います。


子どもは教師を見るプロである

my son's teacher is a supermodel

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私は、生徒の考えや思いを推測するというのはとても大切であると考えます。それは、ある教師の授業を受けていて、不満やイヤな気分があれば、成績など伸びるはずはないからです。

以前働いていた塾では、定期的に生徒アンケートをとっていました。同僚の中には、「生徒アンケート結果なんて、しょせん子どもの書くものだから、そんなものは見ない」と豪語する人も少なくありませんでした。しかし、子どもの意見というのは、そんなに劣っているものでしょうか。私はそうは思いません。

私にも、子ども時代に先生を「評価、批判」していたことがありました。それらを思い起こすと、たしかに今から思うと稚拙で間違っていたなあということもありますが、じゃあすべてがそうだったかというと、今でも正しい評価であると思うこともあります。「子どもの意見なんて」という教師も、実は、自身が子どもの頃、多くの先生の評価をしていたはずです。いや、むしろ、他の子よりたくさん評価や批判をしていたかもしれません。

実は、考えてみれば分かるのですが、子どもというのは、本当に多くの教師と関わっております。小学時代でもたくさんの教師を見ますが、中学になると教科別になるので、その数はとても多くなります。幼稚園の時の先生を覚えている子どもは、教師との関わりの数はもっと増えるでしょう。

子どもの評価がどれほど正しいかということはともかく、子どもというのはたくさんの教師(あるいは大人)を見ているのです。つまり、教師を見る目が養われているといえます。プロ選手のように野球やサッカーができなくても、野球やサッカーについて語り、選手の評価をしたり、監督の采配を批判したりすることは大人でもよく見かけますが、自分ができなくても、目が養われてくると、評価したり批判できるのです。

私は、子どもは、教師を見るプロであると考えています。 もちろん、子どもの評価を100%受け入れることなどありえませんが、しかしその中にはたくさんの真実が含まれています。

教師は、常に謙虚に子どもからの評価からも学び、真に「先生」と呼ばれるに値する人間を目指して学び続けていかなくてはならない存在であると思います。

 


小5算数の大切さ

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現在、小学5年生は、公倍数と公約数の問題をやっております。小学校では8時間くらいかける内容で、俵口小学校ではすでに終えているようです。しかし、はなゼミではまだ演習をしております。学校とほぼ同じ時間はかけているのではないでしょうか。他塾さんと比べても、かなりの時間を掛けていると思っています。

この倍数と約数は、とても大切な分野になります。おおざっぱに言えば、高校レベルにまで及ぶ重要分野です、そこまで言わなくても、5年の12月には異分母の和と差の計算に必ず必要な分野です。それまで分数は、同分母の計算ばかりなので、分数計算などそんなに難しくないのですが、異分母の分数計算はそう簡単ではありません。通分がおぼつかない←公倍数が理解できていない、約分ができない←公約数が理解できてないということになります。

本来、中学生になれば、分数の計算くらいはできて当たり前なのですが、それが実はそうはなっておりません。通分がおぼつかない子どももけっこうおりますし、約分までしっかりできる子どもになると本当に少ないのではないでしょうか。小学校の授業時間があまりないということに、指導要領が大幅に増大し、子どもたちがきちんと身につくまでに至っていないというのが現状です。

しかし、小5の算数は倍数・約数以外にもまだまだ重大な分野を残しています。9月末から小学校でやっている「単位あたりの計算」これもまた、とても大切な単元となります。この単元の中には、「平均」「速さ」を含んでおります。平均の考え方も速さの考え方も、大人になり社会に出てからも必要となる考えであり、きわめて重要である子とはあまりにも明白なのですが、じつはここにひとつのワナがあります。

実は、この単位あたり量というのは、小5の終わりに習う「割合」につながる基本的な考えでもあるのです。割合は、基本となる量を1として、比べられる量と表していく考えですが、これこそ単位あたり量の考えの応用となります。

したがって、小5で習う割合は、誰もが苦しむところですが、その原因は2つあると考えます。

まず、第1に、問題文が理解できないという国語力・読解力の問題です。「AくんはBさんのどれくらいか」と聞かれたときに、基本となる量はAくんなのか、Bさんなのか、まず分からない。ちょっと気のきく子は、「答えが小数になるように割り算すれば良い」などと覚える子どももいますが、それでは全くダメです。ちゃんと、問題文を理解しないといけません。

第2に、先に書いたように、本当に単位あたりの量という考えが理解できているのかどうかということが、割合を真に理解できるかどうかの分け目になります。

はなゼミでは、つづく「単位あたりの量」にも多分の時間をかけて、子どもたちの理解を促していきます。「倍数・約数」「単位あたり量」「割合」は時間をいくらかけても、かけすぎることはないと考えています。ここでの時間が、子どもたちの将来の算数・数学の基礎力に大きな意味を持つからです。