自分で勉強するスタイルを身につける

中学校は、中間テストがほぼ終わりましたが、高校生はまだのところが多いようです
なぜ分かるかといいますと、はなまるゼミナールでは、卒塾生に自習室を無料で開放しているため、定期テスト前になると、自習室を使いに来る高校生が増えるからです。
豊中市に「進学塾レサンス」という塾があります。「塾のいらない子どもを育てる」という方針で、塾を営んでおられます。私の考えも全く同じです。
はなまるゼミナールは、「学力を生きる力に」というスローガンをかかがえていますが、それは、単に学力をつけて社会を渡っていくと言うことだけではなく、本質的には「独り立ち」できるようにということがあります。
つまり、塾など周りにサポートしてくれる人がいなくても、きちんと社会で通用していく人を育てていきたいと考えています。
はなゼミでは、小学生から通ってくれる生徒が多いですが、次第次第に、勉強の仕方をつかんでくれます。小6くらいになると、大半の生徒は手取り足取りこちらが指示しなくても、勉強をしていきます。
その結果、高校生になっても、自主的に塾の自習室で勉強する生徒が出てくると思っています。まさに、「塾のいらない子ども」になっているわけです。
塾に通わなくても、勉強する場さえあれば、ちゃんと勉強できるわけですから、こんなに「お得」なことはありませんし、そういう場を求める力も、大切な「生きる力」なのではないかと思っております。


はなまるゼミナールの入試実戦講座

はなまるゼミナールの入試対策授業は、きわめて実戦的な内容です。
演習問題が、入試問題からなるということは当たり前ですが、さらに「目標点を取るために捨てる問題を選ぶ」こと、「制限時間内に目標点を取る」ことなど、技術的な訓練もおこないます。
通常の授業においては、「質の高い」授業を心がけ、高校入試にしか通用しない「テクニック」は一切教えることはありませんが、入試演習は、志望校に絶対に合格するために、技術的な練習をおこなうのです。
それは、目先の受験に合格すれば良いという考えではなく、子どもたちには、徹底的に「生きる力」を身につけてもらうという目的からです。つまり、「王道の学問」を学ぶだけではなく、目標を達成するには相応の「技術力」を身につける必要があることを知ってもらいたいのです。
それが、はなまるゼミナールが目指す「学力を生きる力に」という内容の1つとなります。


塾で何を学ぶのか~~暗記の仕方ではなく思考力の育成(2)

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さて、もうひとつ、SNSで衝撃的なことを知りました。
それは、右の図1のような図において、斜線部分の面積を求める問題でのことです。この手の問題はよくある問題ですが、工夫をすることで、求めることができます。
ところが、中学受験の算数において、次のような「テクニック」を塾が教えているというのです。
「1辺の0.57倍が斜線部分の面積である」
つまり、1辺が10cmであれば、斜線部分は5.7cm^2とあっという間に答えが導き出されるのです。
しかし、私は、この「テクニック」にとても疑問を感じます。
まず、この問題は、図2のように分解し、おうぎ型の面積から、オレンジ色の直角二等辺三角形の面積を引いて求めるという工夫をして解くという問題であって、0.57倍などという暗記問題ではなありません。また、0.57倍などという数字に意味はなく、そんなことを覚えても無駄な知識でしかないのです。さらには、1辺の“長さ”を5.7倍して、“面積”を求めるということは、数学的には大きな問題ではないかと思います。少なくても、小学生の単位系を正しく定着させることにはなり得ません。
私たちは、何のために勉強しているのか、それは、大人になったときにぶち当たる問題を解決するためだと思っています。異性との付き合いにせよ、アルバイトにせよ、子育てにせよ、会社勤めにせよ、どんなことにおいてもマニュアルや例題を暗記して「解ける」ほど簡単な「問題」にはぶつかりません。やはり、自分の頭で考え、工夫をすべきなのです。
こんな「テクニック」を教えることで、子どもたちは「何を学ぶ」のでしょうか? 一見難しそうに見える問題でも、こうした「必殺技」が必ずあるということでしょうか? 有名塾に入れば、「必殺技」を教えてもらい、簡単に問題が解決できると言うことでしょうか。努力せずとも、簡単に問題解決できる道があるということでしょうか。
いずれにしても、子どもたちの「生きていける力」にはなりそうにはありません。

はなまるゼミナールでは、小手先の「テクニック」は教えません
時々、子どもたちの方から
「○○塾の友だちが、××というやり方が楽だと言ってたので、教えて欲しい」
といわれることがあります。
その××というのが、大切なテーマを含んでいれば、解説するのですが、ほとんどは小手先のテクニックなので、そういう場合は
「それは、暗記物みたいなことで、覚えても仕方ない。君たちは、もっと本質的なことを学び、中学、高校、大学、社会人になっても通用するような勉強をして欲しいので、教えません」
と答えます。
私は、子どもたちには、小手先のテクニックではなく、「生きていける力」になるような「見えない学力」を、はなまるゼミナールで身につけてもらいたいと思っております。


「学習塾が教育を語るなと言う人もいるけれど」

lisa78_mbasawaru20141018102912_tp_v塾友だちのブログに、「学習塾が教育を語るなと言う人もいるけれど」という記事が上がっておりました。
「学習塾は生徒の成績を上げるのが仕事であって、
学習塾が教育を語るなと言う人もいる」
という前置きから文章が始まっております。
さて、私はここにいくつか疑問を感じます。
まず、第1に、学習塾は「成績を上げるのが仕事である」なんて、誰が決めたのでしょうか。
私は、私塾の良さというのは、公教育のように「文部科学省」や「指導要領」に左右されないことがあると思っております。
つまり、それぞれの塾がそれぞれの理念に基づいて運営できる点が素晴らしいと思っているのです。
「地域の一番高の合格を目指す」という塾があれば、「学力再生を目指す」という塾もあります。はなまるゼミナールのように、単に勉強ができれば良いというのではなく、「学力を生きていける力に」してほしいという願いを持っている塾もあります。
だからこそ、保護者、生徒の方々が、ご家庭の教育方針に合う塾を選ぶことができるのです。
そして、第2に、生徒の成績と教育は切り離せることができるのかという点です。
私は、今、複数種類の心理学の勉強会に通っております。その最大の理由が、保護者、生徒の「良き相談相手」になるという目的からです。
長年、子どもたちを指導していますと、子どもたちの成績が単純に勉強の内容や量だけで左右されるものではないとわかります。
突然、成績が下がったと思えば、その原因がお父さんとお母さんの夫婦仲の悪さだったり、いい感じに成績が上がったと思えば、単身赴任のお父さんが自宅に戻ってきたりと、子どもの成績はご家庭と直結していることがあります。
そういう現実からとらえますと、子どもの成績を上げるためには、勉強だけではないのです。やはり、教育的な側面がたくさん出てくるのです。
先に紹介したブログ記事においても、「本当に教育って何だろう? 勉強って何だろう?」という言葉が出てきますが、親や学校の子育てだけではなく、塾においても、とても大切な視点であると思います。
私は、創塾した6年前も今も、家庭、学校・地域に次ぐ、子どもたちが大きく育つ3番目の場を提供したいと思っております。
子どもは、社会の中で育っていく。
これからも、変わらずこういう立場で塾を運営していくつもりでおります。


生きていく力~コミュニケーション能力とは

Close Friends日本経団連が、傘下の企業に「新卒採用の際に、何を重要視したか?」と質問したところ、8割以上の企業が「コミュニケーション能力」と答えたそうです。続けて、「一般常識テスト結果」13.5%、「大学での成績」5.4%、「学歴」3.9%、「語学力」2.6%、「サークル活動・ボランティア活動」0.8%となりますが、圧倒的な企業が、「コミュニケーション能力」を学生に求めている、さらに言うと、もう「これだけで採用!」といってもいいくらいの数字だと思います。
もちろん、「学歴」3.9%というのが、真実かどうかは分かりません。ただ、真実でなくても、企業が学生に「コミュニケーション能力」を強く求めている、あるいは求めたいと考えていることは事実でしょう。
では、この「コミュニケーション能力」とは何でしょうか。
文部科学省の定義によると、コミュニケーション能力とは、

「いろいろな価値観や背景をもった人々による集団において、相互理解を深め、共感しながら、人間関係やチームワークを形成し、正解のない課題や経験したことのない問題について、対話をして情報を共有し、自ら深く考え、相互に考えを伝え、深め合いつつ、合意形成や課題解決をする能力」

とのことです。
さて、この中には、さまざまな重要なキーワードが含まれております。
まず、「いろいろな価値観や背景」という言葉です。つまり、自分の価値観にとらわれ、他人にそれを強制するようなものではダメだということが言えるのではないでしょうか。やはりさまざまな文化の違いなどに寛容でないといけないと思います。
次に「人間関係やチームワークの形成」。これは、分かりやすいところです。まさに、私たちが「コミュニケーション能力」と聞くと、こういう能力かなとまず想像するところではないでしょうか。
そして、「正解のない課題や経験したことのない問題について……合意形成や課題解決をする」ということ。これは、学校や塾で、ひたすら「正解」を求めさせられたり、答えさせられたりしてきた子どもたちには、かなり難しいのではないかと思います。
しかし、以前の記事でも書きましたが、一歩社会に社会に出れば、「たった1つの正解」などありません。さらに言うと、「正解」どころか、恐ろしく不条理なことなどがまかり通っていたりもします。私も、アルバイトや会社勤めの時に、イヤな思いや辛い思いをしたことがありますが、たぶんお母さまにしても、お父さまにしても、そういう経験はたくさんしておられると思います。
はなゼミでは、「学力を生きる力に」というスローガンを掲げて運営しておりますが、まさに、「正解のない課題や経験したことのない問題に対して解決できる」能力を、塾での生活を通じて、身につけてくれればと願っております。

photo by: makelessnoise